NPOデジコムはこれまでさまざまな調査を実施してきました。高校生、情報専門学校卒業生と講師、大学生グループ、子育て親グループ等、それぞれ複数回の座談会を実施しました。また、中学・高校情報教師、ネット研究専門家の大学院教授、パソコン塾講師、ＩＴ関連のＮＰＯ、地域コミュニティ研究者等で構成した委員会での勉強会を重ねました。
ネットの危険の問題では、子どもを守る体制が不十分なことを痛感します。ケータイや通信機能付ゲーム機が急速に子どもたちに普及するに及んで、深刻さが増したと感じます。ネットをきっかけにして、見知らぬ人と直接出会い、さまざまな被害に遭うケースがあります。例えば、家出サイトが急増しており最近多くの事件の温床になっています。また、いわゆる出会い系サイトだけでなく、プロフやゲームサイトなども、出会いの場であることで事件発生を助長しているのです。
これまでのネットの危険に対する調査・研究事業を元に、本事業では、「高校生の生の声」ビデオレター制作や「詐欺師は語る、ネットの罠」「ブログの波紋、お父さんの失敗」二つの演劇を上演。親御さんへの啓発冊子、ウェブサイト制作等も含めてネットの危険から子どもを守る普及啓発事業を実施しました。
